「40代なのに旦那の手取りが20万円…。うちの生活、大丈夫なのかな?」
こんな不安を抱えている奥さんは、実は珍しくありません。
同年代の家庭と比べたり、将来のことを考えるとモヤモヤしてしまいますよね。
この記事では、40代で手取り20万円の旦那さんを持つ家庭のリアルな実態をデータから読み解きます。
さらに、暮らしをちょっと楽にする工夫や、前向きになれる考え方までまとめました。
読み終わったあとに「うちもまだまだやれる!」と思ってもらえたら嬉しいです。
目次
手取り20万円の40代夫、その実態を数字でチェック
①手取り20万円の額面年収はいくら?
手取りが20万円だと、税金や社会保険料を引かれる前の額面はだいたい25〜27万円です。
つまり、実際の収入の75〜85%が手取りになる計算ですね。
ボーナスがないと年収は約300万円。
もし年2か月分のボーナスがあれば、350〜400万円ほどになります。
この数字を頭に入れて、次は平均収入と比べてみましょう。
②40代男性の平均収入と比較
国税庁の調査では、40〜44歳男性の平均年収は501万円。(出典:国税庁)
転職サービスのデータでは601万円という数字も出ています。
それに比べると、手取り20万円(年収300〜400万円)は平均より100〜200万円ほど少ないことになります。
ただし中央値で見ると、40代男性の年収はおよそ450万円。
半分の人はそれ以下なので、手取り20万円でも「極端に低い」というわけではないんです。
③都市部と地方での生活の違い
同じ手取り20万円でも、都会と地方では生活のしやすさが大きく変わります。
| 項目 | 都市部(東京・大阪など) | 地方 |
|---|---|---|
| 家賃 | 6〜8万円(1DK〜2DK) | 3〜5万円(2〜3DK) |
| 生活費合計 | 18〜20万円 | 15〜17万円 |
| 貯金可能額 | 0〜2万円 | 3〜5万円 |
厚労省のデータでも、東京都の平均年収は全国でトップ。
地方との差は100万円以上あるので、同じ20万円でも「どこで暮らすか」で感じ方はかなり違います。
【家族構成別】手取り20万円での生活シミュレーション
①子供2人家庭のリアルな家計
例えば、子供2人を育てる家庭で手取り20万円だった場合の家計はこんな感じです。
| 支出項目 | 金額 |
|---|---|
| 家賃・住宅費 | 5万円 |
| 食費 | 4万円 |
| 光熱費 | 1.5万円 |
| 通信費 | 1万円 |
| 教育費 | 2万円 |
| 交通費 | 1万円 |
| 医療・保険 | 1.5万円 |
| 日用品 | 1万円 |
| 娯楽・レジャー | 1万円 |
| 被服費 | 0.5万円 |
| その他 | 1万円 |
| 支出合計 | 19.5万円 |
| 貯金 | 0.5万円 |
固定費をしっかり抑えても、貯金はほとんどできない状態。
ちょっとした出費で赤字になるリスクが高く、正直かなり厳しい家計です。
②専業主婦世帯は成立する?
専業主婦世帯が成り立つかどうかは、子供の有無と家賃にかかっています。
夫婦2人なら、生活費を17万円くらいに抑えれば月3万円程度の貯金は可能です。
でも、子供がいると教育費や食費がかさむため、妻の収入はほぼ必須。
現実的には、共働きでないと成り立ちにくいのが正直なところです。
③ボーナスなし家庭の注意点
ボーナスがないと、家計は常にギリギリ。
急な出費に備える余裕がなく、年末年始や新学期など特別な支出にも対応しづらいです。
その結果、老後資金や大きな出費の準備も遅れてしまいがちに。
「綱渡り家計」によるストレスも溜まりやすいので要注意です。
手取り20万円でも余裕を作る家計管理術
①理想的な家計の内訳とは
総務省の家計調査では、年収300〜400万円世帯の理想的な支出割合が出ています。
ざっくり言うと、住居費は25〜30%、食費は20〜25%、貯金は10〜15%が目安。
このバランスを目指すと、家計が安定しやすくなります。
②固定費を減らして月2万円の余裕を作る
家計改善のカギは「固定費の見直し」です。
例えば通信費。格安SIMに変えるだけで月5,000円以上浮くこともあります。
保険も必要最低限にすれば月5,000円ほど削れる可能性があります。
家賃交渉や住宅手当の確認、公営住宅の利用なども意外と有効です。
これらを組み合わせれば、月2万円くらいの余裕を作るのは十分現実的です。
③夫のお小遣いの適正額
手取り20万円なら、お小遣いは1〜1.5万円がちょうどいいと言われています。
とはいえ、あまりに少なすぎると家庭内の不満の原因にもなりがち。
昼食代込みで設定したり、副業収入から追加する仕組みを作るとストレスが減ります。
「工夫してお小遣いを楽しむ」くらいの気持ちでやりくりすると、夫婦仲も保ちやすいです。
手取り20万円夫を持つ妻たちの声
①「生活が苦しい」と悩むケース
よくある声は「毎月ギリギリで貯金ができない」「子供の習い事を諦めざるを得ない」。
さらに「将来が不安で眠れない夜がある」「友達家族と比べて落ち込む」といった声も多いです。
収入そのものよりも、「将来どうなるかわからない不安」が心を苦しくしているのかもしれません。
②それでも幸せに暮らす家庭の特徴
一方で、手取り20万円でも前向きに暮らしている家庭もあります。
家計簿をつけて支出を見える化していること。
夫婦でお金の話をオープンにして、価値観をすり合わせていること。
節約を「工夫ゲーム」として楽しんでいること。
そして将来の目標を夫婦で共有していること。
このあたりが共通点として見えてきます。
③お金が原因で夫婦仲が悪化した例
残念ながら、お金が原因でケンカや不仲になることもあります。
「転職してほしい」と言って口論になったり。お小遣い額で揉めたり。
「妻が働くかどうか」で意見が割れてしまったり。
結局は不安やストレスが積み重なって、関係がギスギスしてしまうんです。
こうした問題は、まず夫婦でお金に対する考え方を共有することから改善できます。
お金の不安を手放し豊かさを引き寄せる考え方
①「お金がない」思考から抜け出す方法
「20万円しかない」と思うか、「20万円もある」と思うかで気持ちは大きく変わります。
小さな工夫を「できた!」と捉えて、少しずつ前に進むことが大切です。
また、お金以外の豊かさに目を向ける習慣もおすすめ。
健康や家族の笑顔、美味しいご飯…。
そうした当たり前にある豊かさに気づくと、心に余裕が生まれます。
②夫婦で価値観を合わせるコツ
夫婦でお金の価値観をすり合わせるには段階が大事。
まずは現状の家計を共有して、お互いの理解をそろえること。
次に「理想の暮らし」を話し合って優先順位を決めること。
最後に、それぞれができる役割を分担して協力体制を作ること。
こうすると「二人で一緒に頑張ってる」という実感が持てます。
③豊かさマインドを育てる習慣
収入の多さだけが豊かさじゃありません。
限られた中で工夫する楽しさを見つけたり。小さな成功を夫婦で一緒に喜んだり。
お金の知識を一緒に学んだり。
そして「ありがとう」をちゃんと伝えること。
こうした習慣があると、気持ちが前向きになり夫婦の絆も強まります。
40代からでも収入を増やす3つの方法
①転職で収入アップを狙う
40代の転職は簡単じゃないけど、不可能ではありません。
これまでの経験を活かせる業界を選ぶこと。資格をとってスキルを強化すること。
転職エージェントをうまく利用すること。
こうした工夫でチャンスは広がります。
②妻ができる在宅ワーク・副業
妻が月に数万円でも収入を得られれば、家計はぐっと楽になります。
| 在宅ワークの種類 | 報酬目安 |
|---|---|
| データ入力 | 時給800〜1,200円 |
| ライティング | 文字単価0.5〜2円 |
| オンライン事務 | 時給1,000〜1,500円 |
| ハンドメイド販売 | 趣味を収入に |
月5万円のプラス収入があれば、手取り20万円が25万円に。
暮らしや気持ちの余裕は大きく変わります。
③夫婦で取り組む収入アップ戦略
一番効果的なのは、夫婦で協力して収入を増やすこと。
短期的には、副業やスキルアップを。
中期的には、転職や正社員化、資産運用を。
長期的には、起業や不動産投資なども視野に。
夫婦で同じ方向を見て努力すれば、収入アップの可能性はぐんと広がります。
【まとめ】手取り20万円の40代夫婦でも豊かに暮らせる
確かに、手取り20万円は平均より少なめです。
でも、工夫次第で前向きに暮らすことは十分できます。
大事なのは、現状を正しく把握して固定費を見直すこと。そして、夫婦でお金の価値観を合わせて一緒に取り組むこと。副業や転職で収入を増やすチャレンジをすること。
さらに、お金以外の豊かさにも目を向けることです。
手取り20万円はゴールではなくスタート地点。
今日から小さな一歩を重ねていけば、必ず未来は明るくなります。
同じように悩みながらも頑張っている人はたくさんいます。
あなたも一人じゃありません。少しずつ、一緒に前に進んでいきましょう。


